「推しを作るのが怖い」
これは、2019年の1月に感じたことである。
あの時も、何もできなかった。
自分の心を保つのが精一杯で、
この先を考えるのが辛くて仕方なかった。
ただ1つだけ出来ることは、
「受け入れる」ことだけ。
実際は、受け入れたくなんてない。
変わらずずっと活動してほしかった。
あの時の希望は
・解散ではない
・復活があるかもしれない
・担当はソロで活動をする
そして、これほどかという程
彼らが伝えてくれる「言葉」だった。
意思を尊重する
当事者の「何かをしたい」という気持ちを
尊いものとして扱うという意味
メンバー同士、20年を超える年月を経て
まるで家族のような関係性があって。
だからこそ尊重したい気持ち。
相手のことを考える気持ち。
そこを突かれると、非常に痛い。
敵は誰でもなく、どこにもいないから。
相手のことを思って、
相手の幸せを、人生の選択を決断を
彼らが受け入れる覚悟が出来ていた。
もう、進み始めていた。
そう、いつだってヲタクは無力だ。
決定事項が突然伝えられる。
そして何もできない。
悲しんで気持ちを伝えたところで、
逆に彼らも自分自身も苦しめる。
その決断を知った時、頭が真っ白になった過去がある。
— Bits_snow (@snowman050925) 2022年11月4日
そこに至るまで、どれだけの話し合いを重ねたのかを知って、発表するまでの苦悩もあって、その時間軸をリアルに見てきた景色に重ねると、より理解できてしまってさらに苦しくなったことがある。
突然のお知らせは、いつまでもトラウマに残る。
自分の心を一番に守ってほしい。
情報をシャットアウトしても、
悪気もない周りの声で
傷つくことが必ずあるから。
彼ら自身に傷つけられるのは厭わない。
ただ、何も知らない人からの
素朴な疑問が凶器になる。
当事者のことは当事者にしか
分からないのだから。
あんな思いをもう二度としたくない。
だから今後、好きになる人なんて
出来ないと思っていたし
好きになるのがとても怖かった。
だけど、出会ってしまった。
11月に入ってからのこの動きは、
長いジャニヲタ人生の中でも
かなり衝撃が強い。
そして、怖い。
ただただ、怖い。
9人が幸せでいてくれたらそれでいい。
「また来年」が突然なくなることもある。
キャー!って、1位!って記録を持ってる時の間にどれだけ自分の武器を磨くことが出来るかって大事かもしれないここであぐらをかいてたら10年経ったときになにもない
https://www.sho-beat.info/entry/2021/08/15/150422
その昔、事務所を辞める選択は
未来を狭める選択でしかなかった。
大きな圧力に対抗するには、
高い壁が長く続く未来しかなかった。
ただ、時代の変化と共に
選択肢は増えているのは事実で。
そこに挑む覚悟は、相当のものだろう。
事務所にいるからこそ、
経験できる貴重な機会は多い。
そして事務所にいるからこそ、
経験できない事柄もある。
全てを兼ね備えたアイドルが
求めていく高みと現実との乖離に
夢を見失ったと語る姿は、辛くて悲しい。
受け入れたくないけれど、
受け入れるしかないのが現実で
ヲタクはいつだって無力だ。
そして毎日は進んでいく。
受け入れられなくても、
リミットの日々に近づいていく。
厳しい世界に身を置いているアイドルが
夢を希望を与えてくれる世界。
推しと出会ってしまったこの日々は
なかったことにはできないから。
無力なヲタクの自覚を持ちつつ、
私は今日も、推しが大好きだ。